北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0071】Frontera Cabernet Sauvignon (N.V.)

 
 フロンテラ カベルネソーヴィニオン
 
 たまには朝からワインをやりたい時もある。けれど昼ご飯にはまだ時間もあるし、どうしようかと迷いながら空けるならこれしかないと思って安ワインを選択。このフロンテラのカベルネは、セブンイレブンでも頻繁にお目にかかるけれど、700円ぐらいにしてはいけているほうだったと記憶している。ワインのログを書き始める以前、特に白は何度かお世話になったこともある。
 
 香りは非常に甘くて柔らかなバニラ風味が一番強い。スモモのような匂いも混じっているので、完全に甘ったるいというところまではいかないのがありがたい。グラスに注いだ時の色は普通の赤紫色。
 
 ちょっと試し呑みした朝の段階では、うひゃー甘いぞ!イエローテイル系か?という印象。味わいのレベルでは甘さとバニラの香りが突出しすぎてしまっていて、ちょっとキツいと感じた。…ところが、ここで急に外出の予定が入ってしまったため、ワインはそのまま冷蔵庫行き。スクリューキャップなので大丈夫だろう、と思いつつも十時間以上放置してしまった。
 
 で、夜になって再度飲み直すと、よく冷えた状態のほうが美味い。甘みがかなり引っ込んで、苦みと酸味がもうちょっと目立つようになり、バニラの香りが好ましく感じられるようになってきた。ただし、これを美味くなったと素直に呼んで良いのかちょっと疑問ではある。香りが出張ってきたとか、厚みがあるとか、人を惑わすような雰囲気とかいったものではない。とはいえ、つめたくておいしい飲み物としてゴクゴク呑めて、おつまみのドジョウの蒲焼きとの相性も良好。夏のデイリー赤ワインとしては、こういうタイプのほうがかえって良いのかもしれない。