北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0072】Planeta Alastro 2006

プラネタ アラストロ ビアンコ 2006
 
 ちょっと日が空いたせいか、美味くて爽やかな白ワインが欲しくなり、それっぽいワインを空けてみることに。このプラネタのアラストロは、上記ネット通販で3000円ほどで入手したもの。金額的にみれば、我が家の白ワインとしては「えらいやつ」クラスで、グレカニコ50%、シャルドネ50%という組成。ワインに合わせるべく、アスパラガスやオクラなどの温野菜、シシャモをメインにした柔らか風味の夕食を用意した。
 
 グラスに注ぐと、かなり色の濃い黄色のワインが出てきた。レモン色とかよりも、むしろ山吹色に近い。香りはトロピカル。ライチ、キウイ、レモンの混合体のような感じ。後の方になると、メロンのような匂いも感じられるようになってきた。
 
 グラスに口をつけると、いきなり襲ってきたのは強い苦み。ガツン!と来た!と思ったら、その後は幾らか和らいで、グレープフルーツ風味に似た苦みと甘みが感じられるようになった。温野菜との相性も良好で、それぞれの野菜の風味を邪魔することなく、むしろ野菜の甘みと仲良くしている。シシャモの丸焼きを出した後も、持ち前の苦みと甘みは全然健在で食欲をそそる。大変スムーズに何杯でもいけてしまう。
 
 とても優等生なワインだと思ったけれども、じゃあ3000円出してこれを買いますか?と言われたらうーんと悩んでしまいそうだ。3000円もあれば、1000円のワインが3本変えるし、この価格帯には他にも面白い候補がいっぱいある。もう一回買うかと言われたら…どうなんだろう。「美味い」ということと、「また買おう」と思うことの間の距離について、ちょっと考えさせられた。