北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0076】Teresa Raiz Sovrej 2007

テレザライツ ソヴレイ2007
 
 初めて入るイタリア料理店で頼んだワイン。この日のメニューは、前菜の盛り合わせ(タコの吸盤のところを使ったマリネ、ジャガイモとキャベツの香りの強いサラダ、チーズと温野菜のグリル、ベーコンとブルーチーズっぽい田舎風パテ)、コンソメスープ風のトリッパ、温野菜だらけのカルツォーネ。グラスで850円の値段を、高いととるかそうでないととるか。けれど、フラッと入ったイタリア料理店で、テレザライツをグラスで頼めるとは夢にも思わなかった。
 
 グラスに注いだ色は、暗い店内でも相当に目立つ黄金色。匂いは、最初はバニラとマスカットの香りのようで、次第に桜の木の皮のような香りへと主軸が移っていった。じんわりとした厚みの漂う「けれども水のように飲みやすい」白ワイン。苦みや酸味が鉱質っぽさを支えるような感じで、香りも常に仰々しくなく、料理との仲も良好、ワインが出しゃばるということは無い。
 
 カルツォーネが出てきたところで、もう一杯おかわり。二杯目も酸味と葡萄の甘みがじわじわとこみ上げて来て、厚みも衰えなかった。グラス850円でこれなら、満足の領域ではないかと。