北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0079】Cono sur Chardonnay Reserva 2008

 
コノスル シャルドネ レゼルバ 2008
 
 ちょっと体調が崩れていたこともあって、ワインから遠ざかっていた。じゃあ久々の一本をどうするか?とっておきの一本を選ぶ度胸もなく、かと言って怪しく安いものも選びたくない。そういう時に選びやすいのが、ニューワールドのワイン。以前にも、病み上がりの一本としてシャルドネを選んだことがある。夕食の内容も、リハビリ的白ワインに寄り添うべく、キャベツとソーセージのスープやプレーンオムレツを中心とした柔らかい味のものをつくってみた。
 
 スクリューキャップを開けると、酸味の利いた、少し花畑めいた香りが漂う。蜜の匂いが濃厚で、なかなか華やか。味の第一印象も上々で、酸味の先行した爽やかな味わいだ。数秒後に苦みが追いかけてきて、こんもりとした、寂しくない後味が出来上がるような感じ。料理と一緒に食べている時には、このバランスが好ましかった。
 
 ところが夕食を食べ終わると、やたらと苦さが気になるようになってきた。そのうえ、アスパラガスの根っこを連想させるような、妙に植物っぽいクドい甘さが目立つようになり、ちょっとイマイチな感じに。酸味と甘みのバランスが変なことになっているような気がして、グラスが進まない。やがて、苦みの風味がビールっぽく感じられるようになりはじめ、ますます自分の好みから離れていく。後半、酸味が盛り返してきたけれども、これまたジリジリとした感触で残念感は拭えずじまい。レゼルバよりも無印のシャルドネのほうが好印象だったのはいったい何故なんだろうか。
 
 久しぶりに呑むせいか?それとも、このワイン自体がそういうものなのか?うーん、あまり良い一本になってくれなかった。困ったなぁ。