北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0117】Casa Emma Chianti Classico 2006

 カーザ エンマ キャンティ クラシコ 2006
 
 安い牛肉と、表面がカサカサの美味そうなクルミパンが手に入った…となれば、ほのぼのと赤ワインを取り囲む食卓が連想される。ので、キャンティクラシコを開栓し、「キャンティクラシコと塩胡椒にしばらく漬けておいた牛肉を焼いたもの」「キュウリとミョウガとショウガをオリーブオイルと酢で和えたもの」「カサカサのクルミパン」と一緒にいただくことにした。
 
 スミレのような、線香をクリーミーにしたような、なんともキャンティらしい香りをひとしきり嗅いだ後、テイスティングなどそっちのけで、いきなり食事と一緒に頂いてしまった。マイルドだ!柔らかい舌触りと、香りに似合いの柔和な味わい、ほんの僅かのバターのようなクリームのような感触、やかましくないタンニンと酸味、どれも食事にぴったりだ。クルミパンと一緒に口に入れると、木の実の香りと甘みが引き立ち、素晴らしい案配。こりゃあ美味い。
 
 このワイン単独でどうなのかはともかく、この食事に合わせるには完璧な仕事をしてくれたし、とても柔和でバランス良いキャンティだったと思う。良い気分になれた。