北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0122】Cantina Tollo Hedos 2007

ヘドス カンティーナ・トッロ
 
 今日の夕食は、どうにも安そうな牛肉を中心にしたパン食。こうなると赤ワインなんだけど、実際に呑みたいのは白ワインという気分だったので、安直な妥協案として白+赤→ロゼ ということを思いついてしまった。モンテプルチャーノダブルッツォのロゼワインで、1900円。
 
 グラスに注ぐと、ピンクというよりは薄い朱色のような、ロゼ感満点の透明な液体が現れた。匂いは、サクランボを連想させる甘酸っぱいやつに、蝋燭のような油脂のようなケミカルな成分が僅かに混入しているような。匂いの強さは中くらい。
 
 味のほうは…フルーティーというよりは、濃いエキスのような芯のような感触が真ん中にドーンとあって、その周りをサクランボ風味が包み込んでいるような感じ。ただし、どこかバランスが悪いためか、やたらと水っぽく感じられる瞬間が所々にある。うーん微妙だ。
 
 けれども文句を言いながら呑んでいるうちに、フルーティーな雰囲気が段々に口に馴染んできたらしく、エキスというか芯というかとの調和が段々にとれてきて美味しくなってきた。こうなると、かなりバランスの良い呑み心地に。僅かなタンニンも手伝って、舌の上にマーガリンのような油脂のような厚い感覚が加わってきた。よかった、これならハズレじゃない。たまにはこういうのもいいかも。