北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0123】Stocco Friulano Grave 2008

ストッコ(リンク先は各種)
 
 開栓しグラスに注ぐと、あまり色の濃くない、平凡な色合いの白ワインが現れた。香りはあまり強くはないけれども、ライチ風味のないゲヴェルツトラミネールを連想させるようなトロピカル路線の香りで、甘い雰囲気が漂っている。
 
 味は、幅はそれほどでもないけれども密度のあるコクを感じさせて、締まりがある。味の固まりのような成分を呑み込むと、そこから爽やか系の酸味がこみ上げてきて、かなり酸味チックな後味が残った。香りのせいか味のせいか、呑んでいる最中にメロンや瓜がまとわりついてくるような印象を受けることも多い。美味い。
 
 このワインはトスカニーが直輸入しているとのことで、1600円という値段だけれど、今回の一本は値段に見合ったかそれ以上の旨さだったと思う。グレートな印象は受けないけれど、小柄ながらギュッとしていて香りも楽しめて良い感じだった。