北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0135】鳳鸞 那須奈須の原 Superieur (N.V.)

 
 日本のワインにも色々なものがあって、今回手に入ったボトルの正体はまったく見当がつかない。
 
 http://www.horan.co.jp/wine.htm
 
 リンク先には、品種などについての解説が無く、ヴィンテージの記載も無い。“アルコール度数は12.5%”で“ミディアムボディ”というのは警戒。
 
 グラスに注ぐと、割とノーマルな濃い紫色。少なくともサンジョベーゼやピノノワールでは無さそうだ。ジャムっぽい葡萄の香りが立ち上っていて、ここまでで真っ先に思いついたのは、モンテプルチャーノ・ダブルッツォ。僅かにスパイシーな風味が混じっているのも似ている。けれども実際の中身はメルローやカベルネなんでしょうけど。
 
 味は、ちょっと生臭さの混じったような妙なフルーティーさ。厚みも深みも乏しい、いや全く無いと言ってもいいような、軽快な、フルーティーさを中心に楽しむようなワインだった。タンニンは感じられなくは無いけれども、おまけのようなもので、良く言えばフルーティーさを阻害しない、悪く言えば単にわずかに渋いだけの存在。
 
 チリの赤ワインとかに期待するような風味をこのワインに求めていたら、たぶん物凄く悲惨な気分になれるだろう。今回は、香りの段階で「モンテプルチャーノ・ダブルッツォに近そう」と思い込んでいたので、軽いフルーツっぽさを一応は楽しめたような気がする。ただし、リンク先にある“渋みのある複雑な味わいに富んだワインをどうぞお楽しみください”は、ちょっと方向が違うんじゃないでしょうか。