北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0147】GAJA Sito Moresco 2006(ハーフサイズ)

ガイア/シトモレスコ(注:リンク先はフルボトル)
 
 ちょっと呑みたい、けど沢山は呑みたくない、という時にはハーフボトルはとても役に立つ。そう思って夜の九時半に開けたのは、ピエモンテ州きっての名門、GAJAの廉価モデル。
 
 グラスの色は、透明度の高い、ほんの僅かだけ茶色の混じったような赤色。ストレートに甘みの強い匂いがする。口に入れると、柔らかいタンニンと水のようにジャブジャブと呑みやすい味が目立つ。グラスをテーブルに置いた後は、草っぽい匂いと円やかなタンニンが後を引いた。凄いとかビッグという感じではなく、思っていたよりずっと軽い。
 
 これは、食べ物も無しに開けたからダメだったのかもしれない、イタリアワインなんだし。そう思って、残り物のチーズと、ほうれん草と胡椒のテリーヌを冷蔵庫から引っ張り出してきて、合わせてみた。ところが、ジャブジャブと水っぽい感じはむしろ食べ物と合わせるとひどくなってしまった。匂いは非常に良くて後半になってくると澄まし顔の偉そうな雰囲気になっては来たけれども、匂いの素晴らしさに味覚が追いついてくれず、かえって水っぽさが印象に残る形となってしまった。このワイン、フルボトルなら5000円台クラスだと思うけど、少なくとも今回、そこまでの値打ちがあるようには体験できなかった。