北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0154】Gulfi Valcanzjria 2006

グルフィ・ヴァルカンツィリア (注:こちらのヴィンテージは2007)
 
 このワインは今までに二度呑んだことのあるもので、この時この時もアタリだったのでかなり信頼している。今回、閉店セールで1400円足らずで2006年モノがゲットできたので、さっそく呑んでみることにした。
 
 香りは、最初の時点では花と蜜の甘い匂いがふんわりと体感されるような。グラスの色は割と普通の白ワイン、ほんの少しだけ濃いかもしれない、といったところか。
 
 味の滑り出しは相変わらず柔らかで、スルスルと水のように入っていく。呑み込む際にメロンのような甘い感触があった後、酸味が口のなかに残る。ほんの少し大鋸屑のような香りが漂ったような気もするが、これ、前回感じた「半紙のような」ってやつと同じなのかな?なんにせよ、今までこのワインを開けたなかでは一番酸味を意識させられたような気が。鉱質風味は、以前に比べれば満足のいくレベルではなく、酸味に押されているような気がする。
 
 暫くすると、お楽しみのヨーロッパ石鹸というか漆喰というか、特有の匂いが少しずつ漂いはじめてきたが、これも酸味に喰われてボンヤリとしている気がする。それでも三時間ほど待つと、底力のようにヨーロッパ石鹸の匂いが立ち上がってきた。けれども今までに比べると酸味がうるさすぎるし、石鹸の香りも微妙に弱い。何かが違う。
 
 美味いは美味い、けれどもかつてのような素晴らしさは感じない。このボトルは1400円で手に入れた特売品のうえ、今までとはヴィンテージが異なるので、品質が微妙に違うのかもしれない。なんにせよ、これからは2007年以降のヴィンテージのものを選ぼうと思った。