北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0170】Vie Di Romans Ciampagnis Vieris 2007

ヴィエ・ディ・ロマンス チャンパニス・ヴィエリス[2007]
 
 冬なのに、最近は白ワインを呑みたいと思うことが多いのは、何故なんだろう。ちょっとよさそうな白ワインが3200円で入手出来たので、あけてみることにした。メーカーは、以前ソーヴィニオン・ブランのステンレスタンク発酵がとてもおいしかったヴィエ・ディ・ロマンスの、こちらはシャルドネ。このボトルもステンレスタンク発酵。
 
 匂いを確かめると、少し酸味の強いリンゴ酢の混じったような匂いがする。蜜の匂いやバニラ臭も感じられないことは無いんだけど、リンゴ酢が先行してしまっている。もしかして酸化している?
 
 味のほうは、やわらかな甘みと苦み先行。入り口でガツンと来るタイプではなく滑らかに苦みが広がって、その後に甘みが来るような。後味はスッキリしている。匂いに酸味があった割には酸味は少なく、苦みが通り過ぎて甘みが感じられる頃に、酸味と鉱質風味が僅かずつ感じられるぐらい。バランス良く、潤いのある、いかにもくつろぎやすいワインという感触。後半になると、プリンスメロンのようなニュアンスが広がりはじめていい感じ。
 
 豪腕という言葉が全く似合わない、たいへん柔らかなシャルドネ白ワインだった。甘いひとときといったところか。良い品といえば良い品だけど、「お前は一体どういうワインなんだ?」と問いかけて突っつき回すタイプではないようにも思う。疲れてリラックスしたい時に、リラックスしたい人と呑む。そういう方面の白ワインなんだろう。今日はそういうワインが呑みたかったから良かった。ただ、これを4000円出して買うかと言われたら、どうなんだろう。今回ぐらいの価格ならアリかも。