北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0189】Schiopetto Friunlano 2007

 
スキオペット フリウラーノ 現行ヴィンテージ
 
 いつも吸い寄せられるように、イタリア北東部の中堅クラスの白ワインを買ってしまっている。その理由は、あんまりハズレに出会ったことがないからだろう。今回のワインは初めてのメーカー。品種はフリウラーノ、ちゃんとしていてくれればきっと旨いだろう、とは思う。
 
 グラスに注ぐと、黄金色という言葉がよく似合う、かなり色の濃い豪華そうな様子。匂いは、なんだか雨の雰囲気をともなった花畑っぽい感じと蜜の匂い。先日のリースニングにも似ていないこともない。
 
 口に入れると、真っ先に蜂蜜のような味と香りがして、その後に酸味が、その後にまた蜂蜜が来る。けれども入口でガツンと来るタイプではなく、滑らかに入ってくる感じ。そして、鉱質風味と厚みが舌の上にしっかりと残る。重いというより厚いワイン、という感じで、これらのおかげで口のなかが潤いまくり。甘みと酸味は脇役で、この鉱質風味と分厚くコクたっぷりの風味こそが主役という感じ。
 
 つまみのチーズやソーセージマフィンと合わせてみても、何の違和感も無い。しばらくすると、くすんだ木の匂いや僅かな煙たさのような匂いが混入してきて楽しめる…というよりも、蜂蜜や酸味に樹皮とか松ヤニを連想させるような香りがせりあがってきた。そこからさらに、漆喰のような匂いまで。広がってくる。ただし、パルメジャーノ・レッジャーノには微妙に押されている感じ。浅蜊の酒蒸しなんかとは全く問題ないし、ブリーチーズとも良い感じだけど、濃すぎるチーズにはあわないのかもしれない。