北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0219】Louis Carillon et Fils Saint-Aubin 1er Cru Les Pitangerets 2006

 

 ルイ カリヨン サントーバン PC レ ピタンジュレ [2006]

 
 三日間ほどアルコールは休んで、久しぶりのワイン、またもやブルゴーニュの赤で、ちょっとよさげな品。購入時、このワインは3000円を切っていた。
 
 グラスに注いだ色は、ちょっと薄めのブルゴーニュ色、わずかにオレンジがかっているかもしれない。匂いは意外と揮発性の強い、ロウソク系の匂いが先行。フルーティーな感じはかなり嗅いだら感知できる、ぐらいの様子。かなりスーッとしていて、お上品。
 
 味はというと、一口めは渋みと(意外なことに)夏蜜柑のような柑橘類を思わせる苦酸っぱい味が口のなかにひろがった。渋みと酸味と苦みが来て、その後に曖昧な葡萄果実っぽさが追いかけてくるような。何度口に運んでも、ゴテゴテする様子が無く、どこかサッパリスッキリとしている感じ。
 
 飲み慣れてくると、タンニンの渋みが軽く、酸味が少し前に出てくるように感じられるようになった。渋みも、酸味も、夏蜜柑風の苦みも、どれをとっても存在感が確かだけれど、でしゃばって五月蠅い要素も無く、総体としてはとてもまろやかで、軽やかなところでずっと調和し続けている。どうしてこうなるんだろう??派手さもボリュームも控えめ、けれども軽いところで調和がとれた素敵なワインだった。