北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0223】Bruno Giacosa Barbera d'Alba 2007

 
バルベーラ・ダルバ [2007]/ブルーノ・ジャコーザ
 
 
 開栓すると、ものすごい紫色。かなり青みがかって、不透明だけど濃厚きわまりない、ものすごく濃い色の飲み物が出てきた。香りは、なんだかツーンと澄ました甘い線香系+カシス+チョコレートのようなやつ。それほど強い香りではないけれども、存在感はかなりのもの。
 
 呑んでみると、絹のように滑らかな口当たり。膏薬のようにクリーミーな感触+ギュウギュウ詰めのフルーツっぽさが加わって随分と「でっかい」。でも香りの性質のせいか、「でっかい」けれどもだらしないところが無く、甘みも強すぎない。タンニンの存在感は立派で、しかもタンニンの粒(?)がかなりきめ細かい。
 
 このワイン、出て欲しいところは出ているけれども、引っ込んでいて欲しいところは引っ込んでいて、なんだか物凄く端正だと感じた。「でっかい」けれどもデブデブとか、「スレンダー」だけども痩せぎすとか、そういうのではなく、とにかく端正。呑み進めても、そのあたりは全くブレることがなく、終始良い感じだった。