サヴィニ・レ・ボーヌ プルミエ・クリュ ドメーヌ・コルニュ=カミュ レ・シャルニエール[2002]
なんだか暑い日、少しだけ冷やしたブルゴーニュをあけてみることにした。昼間の用事を終え、夕食も風呂も済ませてからの開栓。
匂いは…ロールシャッハテストのようにわけが分からない。なんか臭い匂いかと思いきや、イチゴミルクのような匂いも、ローソクや樟脳のようなやつもある。強烈な匂いではないけど、複雑怪奇。
口に入れると、まず最初に渋みが来た後に、なんともこなれた口当たりの“なにか”が来た。鼻に抜ける獣っぽい匂いが、鬱陶しくないギリギリのところで円やかに偉そうに感じられる。8年前でもなかなかジューシーなのは、“当たり年”の御利益なのか?味も匂いも優れたところでバランスもとれている、と思う。ただし、どう言語化すればいいのか迷う。
そうこうしているうちに果実味と匂いが膨らんできて、だんだんパワーアップしたような感じはする。うまく言えないんだけど、とにかく美味かったとだけは言える。後半、ツツジの花みたいな匂いも混じって神妙で立派な方向にちょっと変化。失速の気配も無く、気付いたらボトルが空になっていた。