北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0283】Michele Satta Bolgheri Rosso 2005

 
ミケーレ サッタ ボルゲリ ロッソ 2005
 
 秋になると、トスカーナのワインが呑みたくなる。こいつは去年に美味い美味いと言いながら呑んだやつ。秋らしくなってきたので、ひとつ開けてみることにした。
 
 開栓時、プーンと甘い葡萄の匂いと煮豆のような匂いがよぎったような。グラスにそそぐと割と普通なワインの色合い。赤みも青みもあんまり感じない。鼻をクンクンやると、やっぱり僅かに煮豆のような匂いを伴った、甘くてフルーツを連想させる匂い。呑む気満点のせいもあってか、よだれが出てきた。
 
 口当たりは良好、コクと苦みがボン、と来た後にちょっと酸味を伴ったジューシーなやつがどっと来て通り過ぎていった。呑みこんだ後味には甘みやジューシーさや酸味よりも僅かな苦みと渋みが口のなかに残るけど、意外とさっぱりとしている。フルーツを楽しみたいなら、口のなかに含んでおけば良いような。
 
 前回はイチジクや小松菜のような青っぽい風味が漂ったというけれど、はじめは全く意識されず。ところが一時間ほどしてくると、俄に匂いが強く青っぽくなって、イチジクと言われればそうかも、という感じに。(匂いが)はじめよりもグンと力強くなって、相当な感じに。もちろん悪い感じじゃなく。このメーカーのワインは、いずれ上級クラスとも対峙してみたいと強く思った。