北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0312】Benito Ferrara Greco Campania 2008

 
ベニート・フェラーラ グレコ・カンパーニャ

 このワインは、某所のワイン売り場の下見にお邪魔した時に、高いワイン達にまじって何故かセラーに並べられていた一品。全く未知のメーカーのワインだけに、このワイン売り場の参考資料として購入してみることにした。ちなみに品種はグレコ、ただしトゥーフォ地区のグレコではなくカンパーニャ州のどこかのグレコなので、DOCGのシールはついていない。リンク先では1900円で売られていて、某所では2460円だった*1
 
 グラスに注ぐと、細かい泡がグラスのなかに短時間広がった。色は、少し山吹色がかったような白ワイン色、こう書くと濃そうかもしれないけど、実際にはそれほどの濃さでもない。匂いは、柑橘類と花畑にメロンを足したような印象、甘いほうに傾いた匂い。
 
 口に入れると、ジュワジュワジュワーッと猛烈な酸味がこみ上げてきた。青リンゴを彷彿とさせるような、そういう甘さを幾らか伴った凄い酸味。ワイルド、と言ってしまえるかもしれない。最初はウヘェと思ったけれど、鉱質風味の分厚さと、意外と頑張ってくれる甘さのお陰か、気持ちよく呑めることを発見した。やがて匂いにミントや籾殻や胡椒のようなものも混じっている気がして、意外と楽しい展開。ちょっと強面だけれど付き合ってみたらいいひと、みたいなイメージだった。

*1:リンク先では、500円余計に払えば、同メーカーのグレコディトゥーフォが手に入るらしい