北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0325】St. Magdalena Lagrein Riserva "Taber" 2005

 
サンタ・マッダレーナ ラグレイン リゼルヴァ タベール [2005]
 
 今日の夕食は、フランスパンの上に「トマトと挽肉とニンニクと玉葱を炒めたもの」「貝割れ大根とシラスと玉葱をオリーブオイルで和えたモノ」、ソーセージと玉葱の炒め物、カブと鶏肉とキャベツとソーセージのポトフ。このメニューに何を合わせるか散々悩んだ果てに、ラグレインを選ぶことにした。山奥の田舎ワインなのに値段がかなり高いけど、アルトアディジェ州だからアタリの可能性は高いだろうと信じての開栓。
 
 色は、ものすごーく濃い、ワインに墨汁でも混ぜたかのような黒っぽいワインレッド。泡は紫、光の透過性は非常に低い。でも匂いはどこかかわいらしい、サクランボとイチゴミルクを足して2で割ったようなやつがメイン。
 
 口をつけると、柔らかい甘さだなぁと思った数秒後、キツーいタンニンがブワッと来た!でもそれも一瞬のことで、柔らかい喉ごしと絹のようななめらかさ、そしてチェリーのような酸味と甘みがすごくいい。コーヒーのような匂いとチョコレートのような苦みを伴いながらも、新鮮なサクランボっぽさと、「濃くて滑らかな飲み物」という飲み口の組み合わせが独特。こういうのは好み。
 
 料理との相性はかなりのもの。ワインの爽やかさとコッテリさが引き立って、進んでしようがない。ワインだけで呑むと、ちょっとトーンの高い神妙な感じが強まる。値段に見合った品だなと思った。
 
 ※二日目になると!チョコムースのような柔らかい匂いが強まって一層いい感じに。味も甘く気持ちよく、明らかに二日目のほうがいい。やるじゃんラグレイン!もっと我慢して二日目にいっぱい残しておけば良かったかもしれない。それか長く熟成させるか。