北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0354】Jacob's Creek Riesling 2009

 
ジェイコブス・クリーク リースリング [2009]
 
 このワインは、いかにも安そうな透明ボトルに入っていて、薄緑色をしている。匂いをかいでみると、なんかメロンと桃を足したような…いやミックスジュースのような匂い。ちょっとぽってりとしたところがあるけど、アルザスのオイリーなリースリングに比べれば、あっさりしている。匂いをかいでいるうちにつばが出てきた。
 
 口に入れると、前述のミックスジュースの風味がブワッと口のなかに広がって、さらに上顎をシャープな酸味がキューン!と駆け抜けていった。舌には甘さは殆ど感じられず、匂いの甘さと酸味が主要構成要素、といったところ。スイスイといけるけれども、やや水っぽい印象かもしれず、呑んでいると少しばかり炭酸っぽい気がしてきた。そこから暫くは単調な展開だったけど、一時間ほどすると、球根系の匂いと、ジリっとした甘みが乗っかるようになってきた。「すごくいい」とは言えないにしても、違う雰囲気にはなった。
 
 お昼御飯といっしょにやるには十分といえば十分だけど、この価格帯は激戦区というか、「単純かどうかはともかくどれだけおいしいか」で選んでしまいそう。そういう意味では、多少変化はあったけれど、好みではないこのワインは選ばないかもしれない。
 
 ※二日目は、また単調な様子に戻ってしまった。仕方ないか。