北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0356】Capvto Greco di Tufo 2006

 
グレコ・ディ・トゥフォ[2006] カプート
 
 開栓してグラスに注ぐと、びっくり仰天、オレンジ色。なんか駄目になったワインか、グラヴナーのワインのような。ただし、ボトルからグラスに注ぐときには黄緑色をしていたりする。匂いは、意外なことに甘くて蜜のような香り+澄んだような香り。メロンのような成分も。いずれにしても、グレコ離れしているような気がする。だめになっているかもしれない。ネットで検索すると、一律に「南部のトゥフォの村などで造られる、緑がかった麦わら色をした、青リンゴや花の香りが心地よい、フルーティで爽やかな辛口の白。」という、一般的な説明しか引っかからない。
 
 口に含むと、玉葱を連想する系統の甘みと酸味が口のなかに広がって、全然グレコっぽくない。ゴワッと押し寄せる酸味も、澄んだ系統の匂いも、このワインには無い。ただ、味わってみれば、呑み込んだ数秒後に青リンゴの酸味が尻上がりにやってくるし、その爽やかさはこの品種らしいものではある。二杯目を注ぐと、トマト?の香りと風味&香辛料のような刺激が鼻先をかすめる。甘さのほうは、玉葱・トマト・メロンを足したような奇妙な感じになり、それが意外とうまく組み合わさっておいしいと感じたりもする。尻上がりにチューンされた酸味とも組み合わせは良い。悪くなってこうなったというより、狙ってこう創られたんだろう、と思うことにした。
 
 アンチョビガーリック味のじゃがりこやチーズとも良い相性。おいしいひとときとなった。
 
 ※二日目になると、ちょっと地味な印象になってしまった。風味は、赤ワインを連想するような方向に一層傾いた。もう一回購入して茶色いかどうかを確認してみたい気もするけど、他にも呑みたい候補があるから難しいところ。