北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0363】Masi Campofiorin 2006

 
 マァジ・カンポフィオリン[2007](※ヴィンテージ注意)
 
 続いて、本命?のMasiの赤ワイン。カンポフィオリンという、アマローネと通常のヴァルポリチェッラの中間?のようなワイン。アマローネの出涸らしを使ってヴァルポリチェッラを強化するような品だったような。
 
 グラスに注ぐと、ヴァルポリチェッラとしては随分と濃く、あんまり透明な感じがしない。ルビー色というより、もっと黒く濁ったような。普通のヴァルポリチェッラとはかなり雰囲気が違う。匂いを嗅いでみるも、あんまり匂いははっきりしない。
 
 口に入れてみると、苦みとコクが中心の味。バターを連想させるような風味と、コーヒーやビターチョコレートを思い出すような風味。舌触りはとても円やか。でも、甘みや果実味はあまり目立たず、どこか薬用酒を連想させるような趣きがある。まずくはないけど…美味くもない。お酒がなかなか進まない。
 
 二時間ほどすると、少しサクランボじみた匂いがモワーと漂ってきて、ああ、ヴァルポリチェッラなのかなと思うところが出てきた。とはいえ、やっぱり苦みとコクが中心なのは変わらないし、いかんせん匂いが弱い。同社のアマローネに比べると、格下感は否めず。