北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0424】Ferrari Brut (N.V.)

 
フェラーリ ブリュット・白

 今日はケーキを食べた後に泡物をみんなで飲もうということになって、選ばれたワインがこれ。イタリアのスプマンテで、フランチャコルタに該当しないワインにもかかわらず、2900円もする一品で、その割にいろんなところで見かける不思議なやつだ。最安値のシャンパーニュが買えるという価格帯だけに、どんな品なのか気になるところ。
 
 開栓すると、色は結構濃い、わずかに緑がかった白ワイン色。泡はかなり豊かで、細かいものがたくさん上ってくる。匂いは、いくらか漬物っぽさを帯びつつも、メレンゲというより生八つ橋を連想するような甘い感じ。
 
 口に含むと、軽くてしようがないイタリアスプマンテとは一線を画する、シャッキリとした辛口。苦味と酸味がどちらもかなり強くて、なおかつどちらも出しゃばりすぎることなく、強い感覚のところでバランスがとれている。泡がなかなか無くならないことも手伝ってか、飲み応えはかなりある。終わりのほうに近づいてくると果実味が益々強まって、若返ったような印象も受ける。これはハッピーかも。
 
 この、やや高めのスプマンテをいろんなところで見かけるのも、それなりに内実あってのことなのかもしれない。フランチャコルタ以外のイタリアのスプマンテでも、頑張っているところは頑張ってると改めて思った。