北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0426】Patrick Clerget Beaune 1er Cru Les Teurons 2002

 
ボーヌ・プルミエ・クリュ・一級“レ・トゥロン”[2002]
 
 今日のワインは、ブルゴーニュの一級ながら3000円を切っているという、嬉しいような怖いような一品。場所はボーヌでヴィンテージは2002という品が、どうしてこんな値段で流通しているのか?
 
 開栓してみると、まず果実っぽい甘い匂いがプーンと部屋じゅうに漂い、幸先上々。グラスに注いだ色は、明らかにオレンジ色がかったワインレッドで、なおかつ意外と色は濃い。クンクンやってみると匂いは強烈。甘い果実系よりも、熟成した、だめになる寸前という感じの、腐葉土と奈良漬けを連想させるやつがボカーンとやってくる。ちょっと心配。
 
 ところが口に入れてみると、ジューシーナンバーワン!という感じの、やわらかくて甘くて新鮮な葡萄風味が口のなかいっぱいに広がる。匂いは熟成系だったのに、味はものすごくピチピチしていて驚かされる。そうこうしているうちに、匂いのほうも熟成系から果実系へと変化しはじめ、なんというか驚きの若さ。重さやコクはそれほど目立つワインではないけれど、最初の熟成感と、後半のジューシーでピチピチした感じのどちらも素敵なワインだった。値段を考えれば立派。