北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0449】Veneziani Chianti 2008

 
河内屋 キャンティ
 
 キャンティ系は量産型のキャンティと高級志向のキャンティ・クラシコ*1、そのほか色々に分けられるけど、量産型キャンティはたいてい安くて、水っぽくて、たいしたことがない。で、今回の品は、リンク先で「送料無料999円」という、なんともまた安い価格で売られていたもの。ここまで安いとどういう味なんだろう?気になってチョイスしてみた一品。
 
 色を見ると、ちょっと赤茶けたような割と普通の赤ワイン色。匂いはクリーミー&スミレ系の、キャンティど真ん中の匂い。それほど強い匂いではないけど、イタリアンな雰囲気満点。大変意外なことに、オカクズと鰹節と黄粉を足して3で割ったような、ちょっと面白そうな匂いも混じっている。
  
 口をつけてみると、柔らかくて円やかで、ちょっと水っぽいけど口がすぼまるようなジューシーな、おいしいワイン。ただのキャンティなんだから、軽くて水っぽくてもそんなものという気がするし、そうではあっても、舌触りがやけに滑らかでスベスベして気持ちいい。タンニンも一応あるにはあるけど、この気分の良い触覚を妨げるでもなく。
 
 とてもイタリアンで、軽くて、スベスベしていて少しだけ匂いが面白い。一本1000円未満の(クラシコのつかない、白ワイン品種ドボドボの)キャンティとしては満足のいく一本だった。
 
 ※二日目になると、すべすべ感がなくなって、匂いも黄粉以外は全部吹き飛んでしまった。一気に安くて酸っぱい残念ワインに。さっさと呑んだほうがよさそう。
  

*1:およびリゼルヴァ、またはDOCG無視の高級系