北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0453】Didier Montchovet Beaune 1er Cru Aux Coucherias 2003

ディディエ モンショヴェ ボーヌ・プルミエ・クリュ“オー・クシュリア”
 
 続いて、不思議なこってりした食べ物→鴨メイン料理の間は、2003年とはいえボーヌの一級。
 
 開栓すると、びっくりするほど漬け物臭い匂い。うへっ古いかもっ!痩せてるかもっ!でも、奥の方から甘いベリー系の匂いがそれなりに匂ってくる。色は、店の照明のせいかガーネット色に輝いているような。なかなか綺麗。
 
 口をつけてみると、意外なほどタンニンがぶわーっと来て、その後にベリー系という展開。ちょっとだけ酸っぱすぎるような気もするけど、タンニンの盛んな勢いに比べれば気にならず。味のほうは、正直言ってそんなにおいしくない……タンニンと酸味と果実味の歩調が合っていなくて落ち着きがないような印象を受ける。ほっこりしたワインをくつろいで呑めるという感じではない。
 
 そのかわり、匂いはまずまずややこしい。漬け物、沼のほとり、ドジョウの蒲焼き、苺ジャム、そんな感じ。なんとなく逝きかけてるような気もするけど、匂いのバリエーションをそれなりに楽しめたと思う。