北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0469】Zenato Valpolicella Classico Superiore 2008

 
ゼナート ヴァルポリチェッラ・クラシコ・スペリオーレ
 
 ヴァルポリチェッラ系のワインはアタリハズレが激しいので、最近は「アマローネ」か「クラシコでスペリオーレ」なやつしか怖くて買う気がしなくなってきた。こいつは後者の条件「クラシコでスペリオーレ」を満たしている一本。開栓すると、深いワインレッドで予想以上に黒ずんでいて透明度が低い感じ。匂いをかぐと、最初はキャンティ系にありそうな柔らかいイタリア的なスミレっぽい匂いがしたけど、その奥から、甘酸っぱそうなサクランボ臭が隠しがたく匂ってくる。
 
 口にしてみると、柔らかくて軽くて呑みやすい、いかにも軽量級のワイン。非常に味がすっきりしていて、酸っぱすぎない物腰柔らかな酸味と渋み。そういう味がメインなんだけど甘みを伴った余韻がジーッと残る。でも、あんまり凄く無いなーと思っているうちに、暫くすると「どぶのような匂い」(もちろんこれは褒め言葉)が底から這い上がってきて、かわいらしいのかパワフルなのかよくわかんないワインに。凄いというほどではないにしても、面白かった。
 
 ※翌日になったら「どぶのような匂い」が「燻製みたいな匂い」に変化して、極端ではないけどバランスのとれた匂いに。これはこれでいいなと思った。