北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0486】Anselmi Capitel Foscarino 2010

 
カピテル フォスカリーノ2010 アンセルミ
 
 本当に久しぶりの、ソアーヴェ系の一本。
 
 色は、割と普通の白ワイン色で、あまり濃いとは感じない。とはいえソアーヴェの色ってこういうものだろう。ところが匂いは意外や意外、樽っぽさ満点のメロンぽさを帯びた甘い匂い。その奥に爽やかな花畑の匂いが潜んでいるような気がするけど、甘い匂いのほうがずっと目立つ。
 
 ただ、口に入れてみると、多くのシャルドネと違って非常に爽やかで軽いアタック。いつもの「羽の生えたような」ソアーヴェらしい軽快さ。でも軽いと薄いとは違って、気持ちの良い酸味と、温野菜のゆで汁のような風味が口のなかに残って存在感はしっかりしている。ときに、前述の樽的メロンっぽい匂いが鬱陶しく感じられるけれど、それも次第に気にならなくなり、いかにもソアーヴェらしい爽やかな匂いに。
 
 最初はどうなることかと思ったけど、しっかりソアーヴェっぽい、とてもおいしいワインだった。これでもう少し安ければデイリーワインとして大量配備したくなるけど、残念ながら2000円もしてしまうのが唯一の欠点。