北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0495】Cantine Ferliga Montepulciano d'Abruzzo 2009

 
カンティーヌ・フェリーガ モンテプルチアーノ・ダブルッツォ
 
 モンテプルチアーノ・ダブルッツォは価格の割においしいことの多い安ワイン。今回はリンク先で650円での入手。ここまで安いと一体どうなっちゃうのか。
 
 色は、ごく普通の赤ワイン色ながら、ちょっと青紫方面に近いような色合い。匂いをかぐと、フルーティーな葡萄臭がストレートに匂ってきて、一度だけ胡椒のような匂いがした。ただし一度きりだったので、鼻がおかしくなっていただけかもしれない。
 
 口に入れると、濃縮果汁還元ぶどうジュースっぽい葡萄の味が口のなかにじゅわっと広がった。あのジュース特有の臭みみたいなものが、ちょっとだけ混じっていて、いただけない。飲み込むと、キャンティ系とは違った連想をさせるような柔らかさ*1を伴った果実味と、その足を引っ張らない程度の苦味・渋みが後味として残る。けれども余韻は割と短くすっきりタイプで、重くもない。果実味・甘みがやや少なめで酸味が勝ちすぎているので、食べ物と一緒でナンボという気がした。
 
 ※二日目、きっとまずくなっていると覚悟しながら飲んでみると、ジュースっぽい生臭さが落ち着き、酸味が強まったのかサクランボっぽい果実味が具合良く感じられるようになった。渋みが減少し、苦味に線香臭い匂いを伴うようになって意外と立派においしい。まさかのパワーアップに驚いた。
 

*1:キャンティ系にありそうな汁粉っぽさがこのワインには無い