北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0512】Brac de la Perriere-Chateau de Lancie Les Grands Vents Saint-Amouur 2005 (ハーフボトル)

 
 
 
 今日の夕食は牛モツ煮込みと、田舎風テリーヌを載せたパン。このメニューに、クリュ・ボジョレー三兄弟の最後の一本を開けてみることにした。(以前飲んだのはこれこれ)
 
 開栓した瞬間に、爽やかな、新鮮ベリーを思い出すような匂いがぱーっと広がり、好印象。色は、これまでのクリュ・ボジョレーシリーズのなかでは最も青紫色に近く、なぜか透明度が高くない。匂いをよく嗅ぐと、水飴コーティングされたサクランボみたいにちょっとチープでキュートな甘いお菓子の匂い。
 
 口に入れてみると、ジューシーで口当たりが柔らかい。口障りがざらざらしているのが特徴で、お汁粉やキアンティを連想するような感触。こくがあってコーヒーっぽいのが特徴ながら、喉を通りすぎる時の甘みが強く、これまた甘いお菓子(こちらは八つ橋系)を連想させる。あと、ゴボウみたいな鉱質も健在。
 
 まるで、とても出来の良いキアンティ・クラシコみたいだなぁ、などと思いながら呑み進めるうちに、なくなってしまった。今回のクリュ・ボジョレーシリーズのなかでは最も呑みやすく、味吟醸だったのはこれだと思った。