北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0519】Villa Russiz Collio Friulano 2008

 
フリウラ-ノ コッリオ 2008 ヴィラ ルシッツ
 
 年末、ちょっと仕事がたてこんでしんどくなってきたので、今日は「疲れていても美味しく感じられそうなワイン」が欲しかった。そう思って選んだのは、イタリア北東部、フリウリ・ヴェネチア・ジューリア州の土着白ワイン、フリウラーノの一本。
 
 色は、やや薄い白ワイン色といったところで大したことなし。ただ、グラスに注いでいる時点から、なんとなくプリンスメロンか花のような良い匂いが漂ってくる。鼻を近づけるとその匂いがしっかり。ただし、匂って来るのはそこまで。
 
 口をつけてみると非常に軽い口当たりで、やたらと鉱質成分がたっぷり。マグネシウムイオンがどっさり入ったミネラルウォーターを連想させるぐらい。口に入れた瞬間、面白い風味の苦みがワッと広がるけどすぐに引き、後味になると軽やかなグレープフルーツ“風味”が残るけれども、しつこくない。酸味がちょっと弱いので腰の弱そうなところもあるけれど、そこを強烈な鉱質成分でカバーしているような不思議な味。飲み進めていくと、後味がグレープフルーツというよりもう少し和風の……文旦みたいな爽やかさ&苦みになってきた。ミントの葉っぱが入っているようなスースーした感じも伴っている。
 
 気合いの入ったシャルドネみたいな路線とは狙いどころが全然違うけど、これはこれで。疲れていても全然大丈夫。美味かった!