北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0537】Ashton Kelder Cabernet Sauvignon 2010

 
 アシュトン・ケルダー カベルネ・ソーヴィニヨン 2010
 
 こいつは安くてもハズレの少なそうな、南アフリカのワイン。まず色をチェックすると、カベルネソーヴィニヨンにしては透明感のある、思ったよりも明るめのワインレッド。ちょっと意外。匂いは比較的弱めというのもあって、飲む前の印象ははっきりしない。
 
 口をつけてみると、煙や埃のようなカベルネ風味が鼻を通り抜けて伝わってきて、その後、意外なほどフレッシュな、甘酸っぱい感じの葡萄の味と、生ピーマンのような癖の強い風味が追いかけてきた。渋みは少なめ、甘味は「まろやかな甘味」ではなく「フレッシュ風味が先行する甘酸っぱさ」で、生ピーマンな癖の強さも相まって、なんというか、洗練されていない感じがする。
 
 それなりにおいしく風味のはっきりしっかりしたワインだけど、ちょっと田舎っぽい品かもしれない。価格帯を考えたら、その手の文句をつけちゃいけないのだろうけれど。
  
 ※翌日も、ほとんどブレずに同じ姿のワインだった。