北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0547】Kloster Eberbach Steinberger Kabinett 2008

 
カビネット/クロスター エバーバッハ シュタインベルガー
 
 我が家ではシュタインベルガーのシュペトレーゼが定番だけど、たまには軽いタイプを選んでみようと思って、同じメーカーの(より安価で軽いつくりと思われる)カビネットを買ってきた。日本産チーズをおつまみにしながら。
 
 グラスに注いだ色は、はっきりと若い緑色がかった白ワイン色。匂いをかいでみると、ものすごくオイリーな感じを伴った花のような芳香がバッと来た。蜂蜜臭は来ないけど、これはこれで美味そう、なんとなくアルザス白ワインを連想したり。
 
 で、呑んでみると、酸味の非常にしっかりした、意外なほどシャープな味が来て、一応、それなり上品な甘味が伴っている。甘味は下品ではなく、澄ました感じ。同社のシュペトレーゼに比べると、蜂蜜っぽさと酸味の比率を逆転させているような。そしてすごく軽い!でも軽い=ペラペラというわけでもなく、酸味のおかげか口のなかの存在感はしっかりしている。後味には鋭い酸味とほんのりとした苦味が上顎に残って、それもそれで満足感に寄与していそう。
 
 重厚さはシュペトレーゼより上のクラスのものと割り切っているのかな?でも軽量級と割り切って呑む分には、これで十分。最後まで楽しめた。