北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0550】Jermann Vinnae 2009

 
 イエルマン ヴィナーエ 2009
 
 このボトルは、いつもおいしくてしようがないイタリア北東部のワインメーカー・イエルマンのもの。このヴィナーエも確か三回目で、美味いワインが呑みたかったので鉄板とおぼしきこいつを開けてみた。
 
 色は、黄金色路線で輝いた感じ。匂いをかぐと、びっくりするほど蜂蜜臭&カスタード臭。匂いの芯のところに新鮮な花っぽさがあって気持ちいい。こんなワインだったっけ?
 
 口に入れると、僅かにバターっぽいぐらいにコクのある味&ガッチリとした鉱質が来て、なんか安心。後味にはヴェルメンティーノみたいな軽い草の感じが残る。苦味は控えめ。コクのある味に加えてアーモンドやピーナッツを思わせる風味が漂って、なんとも独特の、この銘柄この品種に期待したいやつがフワーッと漂ってきた。大変上手い。
 
 二杯目以降は澄み切ったハーブのような匂いが加わって、涼しげな風采になってきて、ただコッテリしているだけのワインではなくなってきた。もちろん、こってりと涼しげの統合性はかなりのもので、違和感は全くない。
 
 このワインは、何度呑んでも本当においしい&退屈しない。シャルドネ系とは全然違った、「イタリア白ワインをとことんおいしくしてみました」的な何か。きっとまた買うと思う。