シャトー・レ・モワンヌ[2000]年
※リンク先はヴィンテージが異なります
今回もまたボルドーで、これで三連続。前回はこれ、前々回はこれで、一週間ボルドー飲みっぱなし、こういうのは初めて。
色を確認すると、はっきりと赤レンガ色のほうにスペクトルの傾いた赤ワイン色で、不透明なぐらいに濃い。匂いをかぐと、埃っぽさをバッチリ伴いつつも人懐こい甘い匂いがほっこり浮かんできて、なんだかいい予感がする。思わずよだれがたれてきた。
口に入れてみると、非常に滑らかな飲み口で、どこか抑制の効いた酸味・呑み応えのある質感・ほのかな甘さとうるさくない苦さと、いきなり満足の相。匂いの甘さに比べると味の甘さが控えめで、口から鼻にかけて埃っぽい風味が抜けていくのもなんだか嬉しい。しばらくするとタンニンが出張ってきたけれど、その後も飲み口自体は滑らかなまま、ツルツルしている。それと、全体的にギュッとした味で(ハズレイタリア安ワインにありそうな)散漫な感じが無い。香りも、どことなく神妙な雰囲気を帯び始めていく。
なんだか滑らかで緻密で、いろいろやるじゃんと思って調べ直したら、このワインはブルジュワ級だった!「おいしい」という点ではともかく、「おいしい」を超えた色々な部分で手抜かりのない、いいワインだった。
※翌日もツルツルした飲み口だったけど、疲れているせいか、「おいしい」が抜け落ちているように感じた。もうちょっと体調のいい時に呑めれば良かったのかも。