北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0563】Domaine Bernand Delagrange Volnay 1992

 
ヴォルネイ ベルナール・ドラグランジュ
 ※リンク先はさらに古いヴィンテージの模様。
 
 今日の夕食は、イングリッシュマフィンにうさぎのテリーヌを挟んだもの、サラダ、ささみチーズかつ。このメニューに、1992年産というえらく古いブルゴーニュ(ヴォルネ村名)を合わせてみることにした。
 
 グラスに注ぐと、色はとにかく薄くて赤茶けた、あー古いヴォルネってきっとこんなやつだろうなぁというそれそのままの出で立ち。香りはなかなかで、ちょっと甘酸っぱい匂いの上に、こんもりと気合いの入った土とチョコムースの匂い、そしてその上に品のいい揮発臭が鎮座している。
 
 口に入れると、アタックはなで肩ながら、酸味のクレシェンド→デクレシェンドが凄い。「酸味無し→超絶酸味→酸味ゼロ」まで行く。後味はあっさりしていて少し鰹出汁っぽさがある。渋みはほとんどゼロだけど、苦みがちょっと気になる。それからは、鼻に立ち上るチョコの匂いも素晴らしく、ちょっとタンニンが頑張ってきて酸味が相対的に弱くなった。1992年という、ブルゴーニュではそれなりにお歳のワインにもかかわらず、すぐにはくたばるほどヤワでもなく、少なくとも二時間ぐらいは矍鑠としたところをみせてくれた。いかんせん3時間ほどすると枯れてきた印象は否めないけど、しようがないのかもしれない。
 
 ※最後のほうになって竹の香りが漂い始めたのも面白かった。ワインから竹を連想したのは今回が初めて。なんだろう。