北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0579】Chateau Les Ancres Bordeaux 2006

 
シャトー レ・ザンクル [2006]
 
 色を見ると、意外と薄めというか、思いっきりブルゴーニュを濃くしたものとか、バルバレスコを連想するような、透明感のある赤茶色をしている。匂いがすごくいい:干しイチジク、ローソク、杉、チョコミントの混じったような、かなり凝った匂いがする。
 
 口にしてみると、軽い渋み・軽い酸味で、控えめな甘さと、これまた控えめな酸味。全体的に軽いところでバランスが取れていて、後味もさっぱりしている。匂いの派手さに比べると、ちょっと地味かもしれない。とはいえ、匂いがかなりのものなので文句を言うほどのものではない。
 
 ところが三十分ほどすると匂いが失速。なんというか、香りの良い安ワインにありがちな「素晴らしい匂いのメッキ」が剥がれ落ちてしまったかのような印象に。ただ、なんとなく明るい呑み心地のワインだったので、ざっくり呑めたのは良かった。平日飲むには十分だし、最初の三十分は夢見心地だったから、あんまり文句言ったら罰が当たりそう。
 
 ※二日目は、まあ、その、なんというか。