北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0598】Berryfields Shiraz 2009

 
ベリーフィールズ シラーズ 【750ML】
 
 今日はなんだか疲れているけれども赤ワインでも飲んでみたい気持ちだったので、気楽に飲めそうな赤ということで南アフリカ産の三桁ワインを選んでみた。色を確認してみると、シラーズと言う割には明るくて透明感のある色。あまり青みがかってはいない。匂いをかぐと、コーヒー牛乳のような匂いに少し梅っぽさが混じっているような、そういう匂いがする。
 
 口をつけると、まず梅っぽい酸っぱい匂いが鼻につきぬけて、口をすぼめたくなるような梅っぽい酸っぱさが舌を刺激する。でもそれは数秒程度で、コーヒー牛乳のような、やわらかくて甘い風味が口のなかにやってきた。後味の段になると、また酸っぱさが帰ってくる。タンニンは控えめで、やわらかい甘さとキューッとした酸味との間にいくらか意識される程度。少し飲み慣れてくると、杉の入浴剤のような匂いや民とチョコレートのような風味が感じられて、なかなか立派な感じがする。
 
 奥深いワインかというとそうでもないけれど、神経を詰めながらワインを飲む気力の無い日においしく飲むには必要十分なワインで、ありがたくいただいた。
 
  ※翌日になると、前日より果実味っぽい甘みとジューシーさが目立つようになって、少し雰囲気が違うような。昨日は昨日でおいしかったけど、こっちのほうがキュートで呑みやすい。優等生なブルゴーニュやバルバレスコから、複雑さと典雅な匂いをとっぱらったようなキュート。