北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0617】Maison Charlotte Savigny Les Beaune Premier Cru Les Narbantons 2007

 
 
 
 近くのスーパーのワインコーナーに、突然、やたら安くて貧相なラベルのブルゴーニュ一級ワインが入荷してきた!しかも、こいつは今まで対戦経験が比較的あるほうなサヴィニ・レ・ボーヌはナルバントン畑の品。呑まないわけにはいかないと思って早速買い求めて、10日ほど縦置きしたうえで開けてみた。お値段は2900円。
 
 色は、薄くて透明感のある、オレンジ色がかったような赤ワイン色をしている。先日のサントネー赤とはやっぱり全然趣が違う。匂いをかいでみると、イチゴチョコレートのような甘い匂いがこんもりとやってきて、その後からお酒っぽい揮発性とローソクっぽさ、パラフィンっぽい何かがやってくる。
 
 口をつけてみると、アタックはとても柔らかくて、適度な酸味を伴った果実味と鰹だし系のコクがまったり。先日のサヴィニ村名に比べると、「ひねたところがない」。薄口で味に迫力なんてあんまり無いんだけど、匂いのトーンが高くて心地よく、ごくごく飲めるフルーティーさを伴っている。そして抜栓して30分ぐらいしてくると、雨あがりの森の土のようなコンモリした匂いがバンバン漂ってくるようになって、なかなか素敵な雰囲気になってきた。
 
 重いブルゴーニュワインに比べると軽さは否めないのかもしれないけど、ペラペラにはほど遠いし、匂いがすごくいい。値段に十分見合った品なんじゃないかと感じた。
 
 ※翌日、残した半分と再対峙。匂いは森の土っぽさが完全にメインになり、「摘みたての野いちご」を連想したくなるような、えらく植物的な風味の鮮烈な、甘酸っぱいベリー味になった!ものすごくピチピチしていて、良くも悪くもゴクゴク呑みたくなるような。ゴクゴク呑めるブルゴーニュ一級、というのもなんだけど、とてもいい。うめー。あっという間にたいらげてしまった。