北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0634】Nicolas Rossignol Pernand-Vergelesses 1er-Cru Les Fichots 2009

 
[2009] ペルナン・ベルジュレス 1級畑 レ・フィショ 750ml (ニコラ・ロシニョール)
 
 このワインは、とてもお気に入りなニコラ・ロシニュールさん家のワインで、ペルナンヴェルジュレス1級。まだ三年しか経っていないブルゴーニュの1級を呑むなんて若すぎるもいいところだと思うけれど、安ワイン道場さんでも高評価だったし、なによりこのワインは複数本持っているので実験的に今開けてみて後日比較してみたいと思って、敢えてポン。
 
 色をチェックすると、なんとも濃くて辺縁が青紫色がかった、若くて濃い赤ワイン色をしている。透明度はそれなり保たれていて、暗いというより濃い印象のほうが強い。匂いをかぐと、最近開けたペルナンヴェルジュレス村名に比べると幾らかトーンの高い揮発臭を伴った、非常にジューシーな、したたるような匂いがする。それとローソク、森の湿った土のような匂い。
 
 口に入れてみると、口当たりは柔らかで匂いのイメージそのままの果実味がジュワーと来た。若いせいもあってか、お酒の体格はしっかりしていて、タンニンが後味の段になっても残っている。うまいじゃないか!若いブルゴーニュ一級を飲むのはばちあたりだとはいうけれど、匂いも良好で、これだけピチピチしているピノ・ノワールってのも捨てがたいと思った。
 
 ※翌日は、森の香りがしっかり、果実味がもう少しほっこりとしてタンニンが柔らかくなった気がする。これはこれで美味。疲れた身体にジンと来る旨さだった。