北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0654】Domaine Chevalier Pere et Fils Ladoix 2008

 
[2008] ラドワ ルージュ  750ml(ドメーヌ・シュヴァリエ)
 
 今日の夕食は豚の角煮とご飯、ちぢみのような不思議な食べ物。これに、今回初めてになるラドワ・セリニのワインをあててみた。ラドワ・セリニというと、ブルゴーニュ南部(コート・ド・ボーヌ)の一番北部、というややこしくてマイナーなエリアになるけど、一体どういうタイプのワインなのやら。
 
 色は、いかにもブルゴーニュのピノ・ノワールらしい、透明感の強い、薄い赤茶色をしている。で、粘性率がかなり高く、グラスのへりに液体がベトベトくっついているのがみてとれる。匂いをかぐと、濃厚なミルクチョコレートのような匂いがグラスの内側に籠もっていて、鼻で匂いをかぐとそれが吸い出されるような。それとチェルシーのようなキャンディーっぽい匂いもする。ヴォルネのような煌びやかさも匂いの揮発性も乏しいけれど、懐かしくて甘い感じの匂い。
 
 口に入れると、軽くて、酸っぱいサクランボのようなキュートな甘酸っぱさがぎゅっと来た。重さやインパクトとは無縁の、2008年ブルゴーニュらしい軽量感満点だけど、香りは暖かで、キュートなりに味がしっかりしている。なにより、後味に残る酸味がきらきらしている。
 
 呑み進めていくうちに、甘酸っぱさが匂いのほうにも宿ってきて、ものすごくピチピチした、若返ったような香りのワインになってきた!酸味も、梅のようなパワーを帯びてきて力強い。こういう、若い方向に変化するタイプのブルゴーニュが一番嬉しい!こういう展開が好きでブルゴーニュワインが好きになったんだろうなぁと再確認。ラドワ・セリニは今後もチェックしていこう。
 
 ※二日目は、ちょっとスケールが小さくなったかもしれない。初日のほうがよかった。