北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0657】Philippe Bohrer Alsace Gewurztraminer 2010

 
フィリップ・ボレール ゲヴェルツトラミネール
 
 すっかり涼しくなってきて、なんだか夏っぽいワインが飲みたくない気分になってきた今日この頃、在庫チェックをしていたらアルザスの白ワインがまだ残っていた。アルザスって、なんとなく春から夏に呑みたくなるイメージなので、今飲まなかったら来年まで放置確定だと思って、開けてみることにした。
 
 色は、ちょっと濃い感じの白ワイン色。少し緑色がかっているような気がする。匂いをかぐと、ライチ以外を想像するのがちょっと難しいほど、ライチっぽい匂いが烈しく立ち上ってくる。期待通り。
 
 口に含んでみると、バッチリ豊満でかなり甘みのある、ふくよかなワインだった。ライチの匂いにも非常にフィットしていて、いかにもゲビュルツトラミネールな感じ。酸味はあるけれども目立たず、それよりも味の強さが目立つタイプ。じゃあ締まりが無いのかというと、そうでもなく、ミネラルが豊富なお陰か、意外とダレきらないあたり、アルザスワインの面目躍如というところなのか。正統な辛口白ワインからは逸脱度が高いけれども、これはこれで決して悪くないし、むしろワイン初心者で甘口がお望みの人には案外いい選択肢じゃないかと思いつつ楽しんだ。