シャトー・ドルヴァル 2009 12本セット
※リンク先は12本セットで、しかもヴィンテージが異なります。
まず、抜栓するためにカバーを外してみると、何かがこびりついたような、吹きこぼれたらしき形跡を発見した。こいつはあまり良い保存状態ではなかった模様。
それを反映してか、色は赤茶色というかレンガを思わせるようなカラースペクトルの、不透明な色合い。ところが、なんとなくピチピチした感じで思ったほどくたびれた印象を受けない。匂いをかいでみると、ボルドーらしい埃や煙突のような匂いに、ざらめ糖のようなこってり甘い匂いがグラスに籠もっていて思った以上においしそう。
で、口をつけてみると、タンニンのこなれた、柔らかい口当たりとミルキーな感触が来て、最近呑んだ新世界のワイン達とは全然違う趣。甘味がちょっと足りないといえば足りないかもしれないけれど、貧相だと思うような雰囲気でもない。おいしいワインではないけれども、同価格帯の新世界ワイン達とは異質な性質を示していて面白かった。