北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0688】Rieussec Bordeaux Blanc Sec 2011

 
エール・ド・リューセック
 
 ソーヴィニオン・ブランという白ワイン品種はなんとなく苦手で、特にボルドーの本場の品をわざわざ買って飲むなんてとんでもないと思っていたけれど、とうとう対峙する日がやってきた。これはソーテルヌの有名メーカーのもの、値段は2000円+αぐらい。
 
 色は、青緑系ではなく意外なほど麦わらっぽいスペクトルに傾いている。あれっ?ソーヴィニオン・ブランってこんな色だったっけ?匂いは、非常に心地良いメロンのようなカスタードのような匂いと、青々としたハーブっぽい匂いが混じっていておいしそう。
 
 さて口に入れてみると、きつい酸味が舌を貫くように入ってきて、余韻に少しトロピカルな風味が広がるような。一度口をつけるとハーブっぽい匂いが強まったように感じられ、すーすーするようなハッカっぽさが付け加わった。猫のおしっこのような匂いが少しするような……まあ、それもこの品種の特性か。あと、梅のような凄い匂いもする。好みじゃないけど、香りの変化という点では値段だけのことはあるように思った。でも、これよりはフリウリの同品種のほうがまろやか&貧弱で好みだったかな、とは思う。青臭さの剛力無双なところが本場産の力なのかもしれないけれども、不得手な品種のせいか、少したじろいでしまった。
 
 ※二日目も、ハーブな匂いと、石油製品的な不思議な匂いを漂わせた、すーすーするハーバルなワインの姿。これがソーヴィニオン・ブランってもんなんでしょうか。好みではないけれども、風味のしっかりしたワインではあった。