北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0693】Camille Villard Saint-Aubin 2009

 
サン・トーバン・ルージュ[2009]年
 
 今日の夕食は、餃子、野菜の千切りの卵とじ、お味噌汁、ご飯。これに合わせるワインなんてなさそうだけど、ブルゴーニュが呑みたかったので一緒にいただくことにした。これは、サン・トーバン村名2009ながら2000円を切っていた安物。
 
 まず色をチェック。カベルネなどに比べると明るいし、少しピンク色っぽささえ帯びているようなピノ・ノワール色。グラスをまじまじと覗くと、それなりに黒っぽいようにも見える。匂いをかぐと、甘くて柔らかいイチゴムースの匂いが第一にやってきて、深く鼻に吸い込むと、木の板のような匂い・アルコール臭・鋭いフルーツ臭などがやってくる。少し揮発性があって、照りのある匂いだと思った。
 
 口にしてみると、まず柔らかい酸味――人を寄せ付けないような酸っぱさではなく、包容力のある酸味というか――がゆったりと来て、甘くて口をすぼめたいようなフルーツ、軽いコク、そしてオマケぐらいのタンニンが感じられた。匂いも村名って言われればそんな気がするし、くつろげる&呑みやすいブルゴーニュ赤ワインという感じ。変化は乏しいし、村名にしてはこじんまりとまとまっちゃっているようには感じられるけれども、普段呑みとしてはぜんぜん十分。有名メーカーの平ブルゴーニュとはちょっと違った2000円分の価値、という感じだった。