ルイ・ラトゥール シャトー・ド・ブラニー
※リンク先はヴィンテージが異なります。
700本目のワインは、外でワイン呑み。店はいつもの保存状態抜群店、気合の入ったワイン達と戦ってみることにした。こいつはブルゴーニュ白ワイン大手のルイ・ラトゥールさん家の、けれども地域はムルソー=ブラニー一級というわけわかんないエリアの品。
色を確かめると、照明の影響もあってかもしれないけれどもかなり黄金色な感じでムルソー節全開というような。綺麗な色をしている。匂いのレベルでは、この時点では甘くて柔らかそうな匂いがするけれどもあまりピンと来ない。
口をつけてみると、最初は樽の木っぽい匂いがきゅーんとやってきて、その後になって円やかな酸味が口のなかにしっとりと残った。木の匂いはあまり得意ではないので、初手の印象はあまり良くない。ただ、10分もすると樽の匂いが消えうせて、しっかりとした果実味と柔らかくてふんわりとした酸味が主体になって若さと柔和さが混じった不思議なワインに。そこからは、すぐハチミツ臭がせりあがってきて、さらにクッキーの匂いまで加わり、あっという間に一級らしいテイストに。ブラニーとかついているからよくわかんないけれども、とりあえずムルソーっぽいイメージになってきた。酸味がほんわりと余韻を残し、香りが甘く、それでいて時々果実味に若返るあたりは、本当にブルゴーニュの白一級らしい素敵さ。いつもこうだといいんだけど、1997年のソレを自分で買うとなると、ハズレを掴んでしまいそうでとても無理だなぁという感じ。