北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0714】Farnese Pinot Grigio 2011

 
ファルネーゼ ピノ・グリージョ [現行品]
 
 ファルネーゼのピノ・グリージョは良い品だった記憶があるけれども、長いこと買ってなくて久しぶりの勝負。色を観ると、ちょっと緑色がかった薄い白ワイン色をしている。匂いをかぐと、甘くてみずみずしくてテリテリとした、少しばかり揮発臭を伴った……なんと表現すればいいのかわからないいい匂いがする。
 
 口をつけてみると、予想以上に鉱質(これはカルシウムイオン?)のしっかりした、みずみずしくて口のなかが瑞々しさで一杯になるような膨らみのある味がやってきた。膨らみがあるといっても、甘みが強くてだらしがないわけでなく、酸味の押しの強さで甘みを引き締めているわけでもない。値段が安い癖に余韻が長く、後味の段になると酸味がひょっこり顔を出してくる。少しタマネギ臭い酸味なので、ブルゴーニュ的酸味の美しさとは違うけれども、このカルシウムイオンの強さには似合っていると思う。やっぱりおいしくて、ファルネーゼのなかではお買い得品のような気がする。
 
 ※二日目は少し酸っぱさが先立つようになった。とはいえ大筋ではそんなに変わらず。デイリーワインらしい感じ。