北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0730】Domaine Faiveley Mercurey Clos des Myglands Premier Cru 2009 (ハーフボトル)

 
【ドメーヌ・フェヴレ】メルキュレ・1er・クロ・デ・ミグラン[2009](赤)375ml ハーフボトル
 
 ブルゴーニュピノ・ノワールを開けるのは本当に久しぶり。こいつはコート・ドール本家から少し外れたメルキュレという地区の一級。色を見ると、まだまだ若そうな、透明度の高い、暗さと輝きの同居したようなガーネットっぽい色合いをしている。匂いをかぐと、それほど強い押し出しではないんだけれど、樽っぽい香ばしさ、ローソクのような風味、そしてイチゴチョコレートのような甘い匂いがほんわりとグラスに籠もっていておいしそう。
 
 口をつけてみると、意外なほど軽々とした口当たりで、酸味よりもコクの強さが先行。酸味と甘みが溶け合っていてなんだか頭のなかで「朱色」を連想するような軽くて明るい印象も受ける。タンニンは控えめで、先日のロゼよりは強いけれどもそれほどでもない。そうこうしているうちに、味が強まってきて木の匂いも果実の凝集感もずっと強まって力強くなってきた。この間30分ほど、たいしたもの。最後のほうになると、なんとほうじ茶のような不思議な匂いが現れてびっくり。やるじゃないですか、立派なワインだと思った。