北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0732】Chateau Cantemerle 2008

 
シャトー・カントメルル[2008](赤)
 
 たまにはちょっと品質高そうなボルドーを開けてみようと思って、格付け五級のカントメルルを開けてみた。とはいうものの2008年なのでボルドーとしてはとても若い。若くて困っちゃうかもしれない。
 
 グラスに注いでみると、やっぱりピチピチとした新鮮な見た目。あんまり赤色〜茶色の感じられない不透明な色。匂いをかいでみると、非常に埃っぽくて煙突臭い。その後ろから果実味がじんわりとわき上がってくるけれど、とにかく煙い。
 
 で、口に入れてみるとアタックは柔らかで、甘みは少なめ、しっかりというよりしっとりとしたタンニンが豊富で口のなかをじわじわと締め付けてくる。舌の中央付近を思った以上に強い酸味が駆け抜けていく。果実味が少ないわけでなく「果実味がしっかりしているけれども甘みが足りない」感じでワインはなんとなく痩せくさい感じがする。でも痩せくさいなりに新鮮で行儀の良いワインには仕上がっているような。でも、こういうボルドーワインってブルジュア級でも結構あるので、ワンランク上というより「だいたい同じ」という印象。
 
 ※翌日は甘みが増したような気がする。まろやかでおちついた佇まい、呑みやすさも向上。少し苔っぽい匂いがまじってきたのもgood。反面煙っぽさは幾らか後退。でも立派なもの。評価をプラス修正。