北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0739】Vincent Girardin Monthelie Premier Cru Les Riottes 2009

ヴァンサン・ジラルダン モンテリー 一級畑 "レ・リオット" [2009]年
 
 ブルゴーニュの、良年一級畑のワインを4歳未満で抜栓するのは勿体ないような気がするけれど、貯蔵スペースの都合上、このクラスのワインを開けてしまいがち。「じゃあ買わなきゃいいでしょ」なんだろうけど、お買い得に見えるとついつい手を出してしまって、このクラスのワインの在庫が溜まりまくってにっちもさっちもいかない。今回はマイナーな土地の一級、お値段は2700円ほど。
 
 色をみると、案の定、青色がかったような若い色。思ったよりも暗い。匂いは、梅の匂いがスコーンと鼻腔を駆け抜けていくタイプ。湿ったチョコチップのような匂いをまとってもいるけれども、梅の匂いとバラバラに飛び込んで来るような。
 
 口に入れてみると、まず梅の匂いがツーンと鼻を駆け抜ける。口当たりは柔らかくて、2009年なのにもう円やか、タンニンも柔らかくて意地悪なところがない。コクがしっかりしていて甘みはほどほど、えらく呑みやすい。軟骨のついた鶏肉の焼き料理との相性は抜群で、とろけるように肉を包み込んでいく。モンテリって、今まで呑んだことがなかったけれど、案外、我が家に合っていそうな気がする。派手でもないし構造がしっかりしている訳でもないけれども、癒やし系ピノ・ノワールだ!なんだか粉っぽいような気もする。そう思うと、上質のクリュ・ボジョレーとの鑑別が難しいような気がしなくもない。あ、でも梅の香りの強さで鑑別すればいいのか。「凄い」ワインではないかもしれないけれども「すごく気持ちいい」ワインだった。二日目以降が楽しみ。
 
 ※二日目は、果実味と甘みが強まって気楽に楽しめる味に。これはこれで素敵だ。
 ※密封容器に入れて三日目に約200mlを持ち越してみた。果実味と甘味のピークが過ぎて酸っぱく小柄になってしまった。二日で呑んでしまうのが良かったみたいだった。