北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0749】Louis Latour Bourgogne Rouge Cuvee Latour 2010 (ハーフボトル)

 
ルイ・ラトゥール ブルゴーニュ キュヴェ・ラトゥール 赤 2010 【ハーフ】
 
 続いて飲み比べNo.2。こいつはブルゴーニュの赤としては軽いつくりと思われるルイ・ラトゥールのハーフボトル。2010年の品はあまり呑んでいないので、そういう意味でも楽しみな一本。開けてみると、色はちょっと薄くて透明感のあるピノ・ノワール色、思ったよりは黒っぽいかもしれない。匂いをかぐと、ゴムのような皮のような「安いピノ臭」がするけれども、鼻につくほど嫌な感じじゃ無くて、なんというか、合成樹脂よりオーガニックな連想をさせるようなタイプ。
 
 で、呑んでみると、新鮮な山のいちごを口に入れたような、野性味のある、新鮮で甘酸っぱい味が口に広がって、例の皮臭と相まって意外なほどエレガントで若々しい飲み物だった。これはまずくないぞ!次のワインと飲み比べると、パワーは明らかに足りないし、変化も乏しいんだけど、新鮮な山の果実という感じを体現していて、しかも「安いピノ臭」が短所ではなく長所として活きているっぽいのが凄く面白い。この会社、赤ワインの評価があんまり良くないけれど、今回、当て馬として登場したにもかかわらず大いに楽しめた。こういう作り手なら、自分の好みかもしれないので、恐れず少し格上も買ってみようかな。